前へ進めない時は、今目の前にあることを一生懸命やろう


私は15年前の35歳の時、夫の海外赴任先のアメリカで体調を崩してしまいました。8歳、5歳、1歳の3人の子供を連れての度重なる引越し、慣れない海外生活で過労になってしまったのです。なんとか1年間アメリカで過ごして帰国しましたが、その後も10年以上体調不良のままでした。電車で一人で都内まで外出する事もできないし、体重も薬の副作用で15キロも増えてしまい、すっかり自信を無くしてしまいました。だから、最近ようやく健康を取り戻して、こうして外に出て仕事ができることをとてもありがたく思っています。

ハンドメイド作家講座の中でもお伝えしているのですが、ハンドメイドを仕事をするには「自立した心」と「確かな技術」と「健康な体」がなくては難しいです。私は健康な体を長い間失っていたので、なかなかチャンスを掴むことができませんでした。だから、一生懸命学んだ経歴も恥ずかしくてなかなか出すことができなかったのです。

私の経歴だけ見れば、すごくハンドメイドの仕事の実績がある人に見えるでしょう。でも、実は何度も何度も中断せざるを得ない状況に追い込まれて、もがいて、もがいて、もがいてきたから、こんなにたくさんの経験をして来てしまったのです。

もしも中学生の時に親や親戚に反対されなかったら、もしも夫が2度も海外赴任をしなかったら、もしも自分が病気にならなかったら、もしも親の介護をしなかったら・・・でも、私はそういう考え方はしませんでした。いつも目の前にあることに一生懸命向き合い、どうしたら今の状況をもっと楽しくできるか、どうしたらもっといい方法があるか、そういうことを考えてきました。

講座では、生徒さんに私の失敗談をたくさんお話しするのですが、成功談よりもずっと心に響いてやる気になってくれるようです。「沼里先生も6年前まではメールも満足に打てなかったのに、今はこんなに色々できるんだから私もやればできるかもしれない」「今は子育てや介護が忙しくて身動きがとれないけれど、いつかできるようになった時のために技術を磨いておきます」そんな風に言ってくださることが、すごく嬉しいです。

やっぱり女性の人生は、結婚、出産、子育て、転勤、介護、病気、家庭内不和、学校役員など、色々な状況で身動きができない時がありますよね。でも、そんな時は無理せずに、今目の前にあることに一生懸命向き合うのがいいと思います。だって、それがその時の自分の課題だから。向き合わないで逃げていると、いつまでたってもその課題は終了しません。

今は苦しい方も、時期が来たらきっと前に進める時が来ますから、その時に備えてできることを少しずつやってみてくださいね。

*画像:アメリカ・カリフォルニア州で、週3日こども2人を連れて徒歩30分の公園へ通っていたころ(週2日は上の子が幼稚園へ通っていました。)

 

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