あなたは仕事がしたいの?私に癒されたいの?どっちなの?


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参考文献:De fil en aiguille No.58

ハンドメイド作家になりたいと私にアドバイスを求めたり、講座を申し込んだのに「やっぱり無理です」とやる前から断ってくる人がいる。また、これをやってみない?と仕事の話を持ちかけても「私にはそんな実力も才能もないから」とか「他に大事にしたいものがあるから」とか言って断る人がいる。それはその人の自由だし別に構わないけど、私にカウンセラーとしての役割を求めるならそれは違うと思う。

私は今まで表には出さないけど辛い思いもたくさんしてきたし、思い通りにならないことも山ほどあった。看護師の経験もある。だから、弱気になる人や前に進めない人には激励することもある。だけど、本当に活躍できるハンドメイド作家になりたいのなら、自分の頭できちんと考えてどんどん行動できないと無理だと思う。

かくいう私も4~5年前までは地味で地道なニットデザイナーを目指していた。毎号ニット本に掲載されてはいたけれど、心の中ではもっとたくさんの仕事がしたいと思っていたし実際出来ると思っていた。でも、体調面で不安があったので極力表に出ることは避けていたし、あまり目立ちたくなかった。

でも、そんな私がある失敗をして担当編集者さんに相談した時「ただ編み物が好きなだけなら、家族や友達に作っていればいい。あなたはそうじゃないから努力してるんでしょう?」と言われて、なんだかものすごい衝撃を受けた。私はもう20年も手芸教室やニットデザインをしているつもりだったけど「あなたはまだこの世界じゃ、ひよっこ同然なんだから、やりたい仕事が出来るには10年はかかるよ」と言われ、自分がいかに自己開示してこなかったのかを思い知った。

いくら作品が良くても学歴や経歴があっても、それを公開していなければやっていないのと同じ。ましてや実際に会えない人は、人柄なんてわからないから仕事を頼む方だって頼みづらいのだ。そんな当たり前のことにその時初めて気が付いた。

もしも活躍したいならあなたの家庭の事情や体調なんて全く関係ない。ただ、きちんと期日までに一定レベル以上の仕事が出来ること、それが絶対条件。できなければ次から仕事が来なくなるだけ。実にシンプルだ。

でも、これはハンドメイドをゆっくり楽しみながら少しお金が稼げればいいと思っている人には全然関係ない話。そういう人は無理しなくていいし、家庭の事情や体調に合わせて仕事を調節すればいい。あなたが何を目指すかは自由だから私はそこには関与しないし、手芸作家育成アドバイザーだからカウンセリングもしません。

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