最初から大物を狙うと80~90%の人が挫折する


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昨日、受講生のTさんから「編物教室の生徒さんが自分の着ていたレース編みのニットを編みたいそうなので、かぎ針の太さを替えて編んだらサイズを変えられますか?」というご相談を受けました。私は「かぎ針を替えれば大きくはなるけれど、レース糸の場合は2号替えたらスカスカになってしまうので糸も少し太めに変えたほうがいい」とアドバイスしました。(上の画像はイメージです。沼里良枝オリジナルデザイン)

だけど、その後に「ん?ちょっと待てよ。Tさんのニットってすごく繊細で凝ってるんだけど、その生徒さんのレベルってどうなのかな?」と心配になって聞いてみると、どうやらまだかぎ針編みはやったことがない初心者のようです。「それは無理なんじゃないかな?もっと太めの糸で簡単なものから編み始めたほうがいいですよ」ということになりました。

これは教室をやり始めた頃によくあることなのですが、生徒さんは講師の素敵な作品を見ると、自分のレベルも考えずに「これが作りたい!」と思ってしまうんですよね。そして、その時はもうやる気満々だから勢いに乗って材料や道具を全部揃えてしまうんです。皆さんもそういう経験ありませんか?

でも、いざやり始めてみると

《思ったより難しい・・》
    ↓
《先生みたいに上手く出来ない》
    ↓
《私には向いてないのかも?》
    ↓
《だんだん苦痛になってくる》
    ↓
《やめてしまう》
という悪循環に陥ってしまうのです。
だいたい最初から大物を作りたいと意気込んでいる人は80~90%の高い確率で挫折します。(当社調べ)

だからハンドメイド講師として大事なことは、生徒さんのレベルを見て最初から大物を勧めないことです。

《小さく簡単なものを作ってもらう》
    ↓
《あら、私にもできた!》
    ↓
《やった~、嬉しい!》
    ↓
《もっと作ってみたい 》
    ↓
《ちょっとずつレベルアップ》

というのがいいと思います。

なんでも段階というものがあります。小さく始めてちょっとずつ達成感や充実感を味わっていったほうが、結局は自分の身になるし無理なく進められると思いますよ。ハンドメイド講師の方も、そこをよく理解して生徒さんにうまく説明してみて下さいね。

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参考までに、このレース編みのドイリー(大きさ:直径10㎝位)も編物歴40年の私が編めば10~15分位ですが、かぎ針編み初心者の大学生の娘が作ったら4~5時間かかりました。それぐらい差があるということをよく覚えていたほうがいいです。(フェリシモ クチュリエのはじめてのレース編みキットです)

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