自分がやりたい事より、周りから求められていることをやると上手くいく


dsc_0038

参考図案:テディベアのいる風景・ハートウォーミング(本文とは関係ありません)

以前の私は、ずっとニットデザインの仕事がしたかったのです。でも、14年前に夫の海外赴任先のサン・ノゼ(アメリカ)で体調を崩してお休みしている間、クロスステッチを始めたらすごく楽しくなってしまい、10年間で大小合わせて200点以上のキットを刺繍しました。それもフランス・アメリカ・オランダ・チュニジア・日本製など実に様々な国のキットを。すると、国やメーカーやデザイナーによってキットにも色々と違いがあることに気付いたのです。

・図案が色付きのもの、白黒のもの。
・記号が見やすいもの、見づらいもの。
・糸がきちんと色分けされているもの、全然色分けされていないもの。
・糸がきちんと切ってあるもの、1枷まるごと入っているもの。
・図案に間違いが全くないもの、明らかに間違っているもの。
・布が刺繍しやすいもの、刺繍しにくいもの。
・糸が発色のよいもの、色落ちするもの、糸切れしやすいもの。

だから、それをまとめてブログで色々発信していました。

・刺繍布の種類、扱いやすさ
・どういう刺繍にどういう刺繍糸が向いているか?
・クロスステッチ針の種類と刺しやすさ
・刺繍糸や材料の収納方法
・図案を拡大・縮小する方法
・作るものにピッタリサイズの図案を作る方法
・図案を組み合わせてアレンジする方法
・おすすめの刺繍の本など

そうしたらある日、手芸誌の編集部からクロスステッチのキット見本制作のお仕事のご依頼メールが来ました。実は私はその本でずっと仕事がしたいと思っていたので、喜んで引き受けました。そして、最初は1点の予定でしたが早くできたので2点作らせていただきました。

その時のキットはフランスのデザイナーさんのものだったのですが、実にたくさんの間違いがあることに気付いたのです。(おおらかなお国柄のせいかフランス製は結構間違いが多い)

・糸の色番号が間違っている。
・糸が足りないものがある。
・図案が見本の写真と違うところがある。
・バックステッチの糸の色が表示と違う。
・この作者は多分しないと思われる色変えの仕方をしている。

などなど、数え上げると10点くらい。
だから、その度に間違っていると思われるところを箇条書きにしてまとめ、図案に印をつけたり写真を撮ったりしてメールに添付して送り、編集者さんに確認しながらすすめました。

そうしたら、その仕事が終わってすぐに、編集部から「手芸メーカーがキット見本制作の仕事をしてくれる人を探しているので、沼里さんのことを紹介してもいいですか?」とメールが来たのです。私にとっては、とっても嬉しいお話でした。でも、ちょうどそのころ手編み師範の資格を取るために学校へ通っていて、ニット本のデザインの仕事と師範の課題でもう一杯一杯だったのです。だからすごく迷って、最初はお断りしようと思ったのですが、とりあえず正直に「今は師範の課題で手一杯ですが、それが終わってからでもよろしければ、ぜひやらせてください」と書いてメールを送りました。そうしたら、本当にそれが終わるまで待っていてくださったのです。

そして、手芸メーカーのキット見本制作のお仕事を、やらせていただくことになりました。その時も最初に糸の長さをきちんと図って切り、1m (または50㎝) で何目刺せるかを算出し、色ごとに何メートル必要か記入しておきました。また、図案が間違っていると思われるところは、事前にきちんと担当者さんに確認して進め、きっちり締め切りまでに納品しました。

すると、今度はそのメーカーの担当者さんから、また別の部署の担当者さんをご紹介いただき、別の新しいお仕事をいただけるようになったのです。まるでわらしべ長者のようですよね。(笑) 自分でもちょっと可笑しくなりましたが、その時に「あ~、仕事ってこうやって広がっていくんだな」と実感しました。

やっぱり、仕事って信頼関係なんですよね。

最初から、どんな人かもわからない人に、大きな仕事は任せられないでしょう?だから、最初は本当に小さな仕事が来るんです。その時に「そんな小さな仕事なんて、私にふさわしくないから嫌だわ」と断れば、もうそれで次にあなたに声がかかることはないでしょう。でも、そこで快く引き受けてくれて、期待以上の仕事をしてくれたらどうでしょう?「わ~、この人ブログでも色々発信してるけど、やっぱり本当にすごい人だった~!」ということになるでしょう。

そして、いい仕事をしてくれる人は誰かに紹介したくなるものです。「〇〇の仕事をしてくれる人を探してるんだけど、誰かいい人いない?」って聞かれた時に、真っ先にあなたの名前が浮かべばしめたもの!次々と仕事が来るようになるでしょう。

もちろん、その後もずっとそのお仕事をしていくかどうかは自分次第。私は、もう刺繍キット見本制作のお仕事からは身を引くことにしたので、今はやりたいという生徒さんたちに任せています。それは、実際に仕事をすることで、企業との仕事の仕方を学ぶと共に、生徒さんたち一人一人が飛躍する足掛かりになってくれればいいなと思うからです。

でも、いつか生徒さん達も自分のやりたいことを見つけて、その仕事からは卒業していく時が来ます。その時は、今までの生徒さんたちがきちんと期限を守りいい仕事をしてくれているので、私はまた次の人を紹介することができます。そして、私はきっちり企業と仕事が出来る生徒を育て、更に取引先を増やしていきたいと考えています。

だから、もしも自分は「絶対に〇〇の仕事がしたい!」という目標があっても、とりあえず信頼できる人から、何かを頼まれたら一度その仕事をしてみましょう。それで、やっぱり合わないと思えば次の時にやめることも出来るし、私のように仕事のチャンスが広がることもあります。やる前から断っちゃうのはすごくもったいないですよ。

 

11月10日(木)に参加しますので、ぜひ遊びに来てください。

Handmade MAKERS’2016年11月10日(木)-12日(土)パシフィコ横浜A・Bホール

横浜Handmade MAKERS’
日時:11月10日(木) 10:00~17:00
場所:パシフィコ横浜 A,Bホール クリスマスエリア D-20
ブース名:アトリエみっつのりんご
ハンドメイド作家さんのための進路やお悩み相談   15分 1,500円
ハンドメイドに関する進路相談やお悩み相談も承ております。ぜひお気軽にご予約下さい。事前にブログアドレスや経歴、聞きたい事(1~2つ)をメールで送って下されば、かなり深くアドバイスできます。
*横浜Handmade MAKERS’の無料入場券もありますので欲しい方は一緒にお申し込みください。
こちらの講座も受け付けています。

第4期ハンドメイド作家講座

イベント出展講座

オンライン手芸講座

 

Follow me!