過去の経験は今の自分への最高の贈り物


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私は高校・短大と看護科で学び、6年間専門病院・総合病院で働いていました。

実は看護の道は自分で選んだ訳ではありませんでした。だから、最初に高校で看護を学び始めたころは「あ~あ、どうして私ここに来ちゃったんだろう?なんだか場違いなところへ来ちゃったな…」という思いが拭い切れませんでした。でも、私の目的はとにかく早く自立していっぱいお金を稼いでデザイン学校へ通うことだったので、辞めるという選択肢はありませんでした。だから、なんとか楽しみを見つけてこの5年間を乗り切ろうと部活動や委員会活動に精を出すことにしました。そしてその間に自ら「毎月ニットを1着仕上げる」というノルマを課すことも忘れませんでした。

ところが、意外なことに看護を学んでいくうちに、だんだんと看護が好きになっていったのです。看護の勉強自体も楽しかったし、やはり私はもともと人と接するのが好きだし、誰かの役に立てるのがとても嬉しかった。それに、同じ看護師を目指す仲間たちと毎日過ごすのがとても楽しかったのです。

そんな訳で、学校を出てからは専門病院の病棟で3年間、結婚し転勤して総合病院の外来で3年間働きました。その間、泌尿器科・婦人科・血液化学療法科・呼吸器科・脳外科・整形外科病棟と、皮膚科・泌尿器科・整形外科・内科・外科・小児科・婦人科・耳鼻科・眼科・内視鏡科外来と様々な科を経験することが出来ました。

最初の病院は県下でも看護師の指導が厳しいことで有名な病院で、毎日本当に緊張の連続でした。そのうえ2年目から病院の増床工事が始まり、入院患者さんがみんな搬送の重症患者さんばかりになってしまったので、激務でへとへとでしたが、辞めたら奨学金を返さなきゃいけないので何とか気合いで3年間乗り切りました。

そのあと結婚して住むところが変わったので、次の病院では半日のパートの契約にしました。最初の1年は皮膚科配属でしたが、翌年から週替わりや日替わりで違う科に派遣されました。「なんで私ばっかり、こんなにあっちこっち回されなきゃいけないんだろう?」と思いましたが、半日のパートの身分でそんな事を言えるわけもなく…。だから、やっぱり小さな楽しみを見つける事にしました。「今日は〇〇が出来るようになろう」とか「もっと段取りよくするにはどうしたらいいだろう?」とかね。するとだんだん色々な科の仕事を覚え、病院の仕組みも理解し、それぞれの科の先生の特徴も掴むことが出来たので「こういう症状の患者さんは〇〇先生に紹介すればいい」ということがわかり、周りのスタッフからとても重宝がられ、可愛がってもらうことが出来ました。(その後、妊娠と夫の転勤を期に退職)

その間もずっとハンドメイドは続けていて、勉強したり、資格を取ったり、教室をやったり、販売をしていましたが、3人の子育てが落ち着いた35歳ころは、本格的に手芸の仕事に転向したいと考えていました。でも、手芸関係のところへ履歴書を出すたびに「あれ?間違って面接に来ちゃったのかな?あなたはこんなに看護を勉強しているんだし、経験もあるんだから病院に勤めた方がいいよ」と、なぜか毎回、病院への就職を勧められて落とされていたので、私にとっては過去の経験がとても忌々しいものに感じられてしまいました。そして、その後はずっと履歴書や経歴の書き方がよくわからなくなってしまいました。

ところが47歳を過ぎた頃から、自分の経歴を見るといつの間にか看護の学歴や職歴よりも、手芸の学歴や職歴の方が増えていて、手芸・出版業界の方からもプロとして認められるようになっていたのです。そのうえ過去の看護師の経験や職歴を「どうりで落ち着いているし、安心感があるね」と褒めてもらえるようになったのです。

私は仕事の基礎をすべて看護の仕事で覚えました。だから、ビジネスとはかけ離れた考え方をすることがあるかもしれません。でも、足りないものはこれから学べばいいと考えています。そのために今、起業塾で学んでいます。

他にもレストランのウェイトレスのバイトの経験も、ケーキ屋さん(製造・販売)のバイトの経験も、子供の学校のPTA・子供会・スポーツクラブ・自治会の役員の経験も、子育て・海外赴任・病気・不登校・親の家庭内不和・親のDV・親の介護も、すべての経験が今の自分の力になっていると感じます。

だから、どうか今、自分が思い通りの仕事が出来なくてもあきらめないでください。自分の目の前にあることを一生懸命やっていれば、いつか必ず自分のしたいことが出来る時がきます。その時は、きっと過去の経験のすべてが自分に必要だっと思えるようになるでしょう。

 

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2016-11-16 | Posted in 全体, 生き方Comments Closed 

 

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