ケーブル模様の横編みベスト② 製図をする


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今日はニットの製図についてお話します。

デザインを決めたら製図をしますが、ニットの場合はスワッチを編む(ゲージを図るための試し編み)という作業が必ず必要になります。編物をする人は「ニットを作る前に使用する毛糸でゲージを編む」というのが嫌いな人も多いと思いますが、デザイナーにとっては一番大事な作業なのでここは丁寧に行います。

スワッチが全て編めたら、スチームアイロンで蒸気をたっぷり含ませ、縦・横・斜めにひっぱって形を整え、更にスチームアイロンで整えて冷ましてから10㎝角に何目×何段あるのか数えます。これがニットの製図の基本になります。

スワッチには①使用毛糸 ②使用針 ③模様 ④ゲージ を書いた札などを付けておくと、後で見返すときに便利です。そうじゃないと、いくつもやっているうちに、わからなくなっちゃいますからね。

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続いて製図をします。

模様が複雑な時は実物大製図用紙で製図をしますが、今回は簡単なデザインなので直接¼製図用紙に製図します。

まずは婦人原型を書きます。今回は自分用なので、自分の大きさを元に点線で書きます。そこに好みのゆるみを加えながら出来上がり線を引きます。

私がニットをデザインするときのポイントはこの3つです。
①スッキリ細見え
②編むのが簡単
③編んでいて楽しい

特に、①スッキリ細見えは絶対外せません。これは私の体型的悩み(ぽっちゃり)からくるものですが、手編みのニットの場合はボリュームが出やすいので、やせ形~普通体形の人も注意が必要です。

・襟あきは少し大きめ (やせ形~普通体形の人は標準でもOK)
・ウエストは目立たない程度に絞る
・バストやヒップには適度なゆとり
・袖ぐりや袖山に適度なゆとり
・模様はボリュームが出すぎないように (私の場合は部分的に使うことが多い)

そんなことに注意しながら微調整していきます。

今回は、前身ごろだけウエストの位置を斜めにカットし、前後差をつけてスリットを入れることで細見え効果を狙っています。

そして、手編みのニットデザイナーとしていつも注意しているのは②編むのが簡単③編んでいて楽しいデザインを心がけるということです。やっぱりたくさんの人に編んでもらうためには独りよがりのデザインではダメです。「これなら私にも編めそう!」と思ってもらって「編んでいて楽しい」「出来上がったニットが着心地が良くて素敵」と思ってもらえなくては、人気のデザイナーにはなれないと思うのです。

次回は、そんな私が一番気をつかって計算している襟ぐりの模様を美しく整える方法をご紹介します。

 

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2016-12-24 | Posted in ハンドメイド作家としての心構え, 全体Comments Closed 

 

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